ラングフルートのテクノロジー
1.背景
人間の気道は分泌物を自然に排出するシステムを備えています。
すなわち肺、気道内の線毛が粘液を口の方向へと「振動」(Beating)を起こし、粘液を送りだしています。
この線毛振動周波数はすべての動物において、ほとんど同じ10Hz〜20Hzの範囲と言われています。
この振動には、粘液を柔らかくする力があり、線毛が正常に動作している気道では、振動によって粘液は流動化を起こし、
線毛に運ばれてのどへと排出されます。
粘液は喉で痰として咳とともに排出されるか、のみこまれることになります。
2.ラングフルートの機能
ラングフルートを通して息を吹き込むと、ホーン内部のリードがはためき、このリードの振動が、肺および気道内の空洞と共振して、
16〜25Hzの低周波音波が発生します。(耳には聴こえない周波数の音です)
3.ラングフルートのもたらす効果
ラングフルートによって発振された低周波の音波は衝撃波となって気道および肺の奥にまで到達します。
(低周波音は固体を通しても伝達されるため、固くなった粘液で閉塞している気道内でも通り抜けて肺に到達します)
この人工的に作りだされた本来の線毛による振動と同様の周波数の音波は、気道内の粘液を柔らかくし、その排出を促します。
ラングフルートの使用動画
ラングフルートの研究報告など(喀痰誘発研究会のHPより)